元引きこもり、登校拒否という暗い過去を持ち、フィリップ・K・ディック、林芙美子など濃すぎる読書遍歴が一部から注目を集めている文学アイドル西田 藍。今回はそんな彼女の引きこもり時代を救ってくれた本を選んでもらった。 【画像あり】元記事はこちら 「救われたというのはおこがましい言い方かもしれない、と思いつつ選んでみました。うまく社会に適応できなかったわたしの逃げ道は、本を読むこと。事実を記した本、人間の内面を示した本、幻想を綴った本、どれも違う世界へわたしを連れていってくれます。閉塞した“わたし”を打ち破るには、外の助けが必要です。身体は動かずとも、精神は外の世界へ旅立てる、それが読書の魅力だと思っています」 【1位】『夜と霧 新版』(ヴィクトル・エミール・フランクル、池田香代子/みすず書房) 「人間の絶望について記されています。アウシュビッツとその支所に収容され、同じ過酷な経験をした著者