せいぜい、黒猫を目撃して「不吉なことが起こらないだろうな?」と、ブルーになるくらいの、正直そんな程度。 だが、この団体はがっぷり四つ。聞くところによると、長崎には「長崎ねこ学会」なる研究組織が存在するそうなのだ。 ちなみに、この学会が研究しているのは、しっぽがお団子状になってたり、曲がっていたりする猫。“尾曲がり猫”である。 確かに、そんな猫を見たことはあるかもしれない。イヤ、そんなに頻繁じゃないのだけど。 そこで、2008年に学会を発足させた高島茂夫さんに、どうしてそんな猫を追っかけているのか伺ってみた。 「しっぽが曲がった“尾曲がり猫”は全国にいるんですが、長崎にいる猫のうち8割近くが尾曲がり猫なんです」 これは、きちんとした裏付けのあるデータ。元霊長類研究所所長で、現在は京都大学名誉教授・野澤謙先生の調査によると、長崎に棲息する猫のうち79%が尾曲がり猫。他地域と比べると、文句なくダ