文学賞にネット盗作汚染が続いている。山田詠美さん、綿矢りささんら人気作家を輩出した歴史ある文学賞「第47回文芸賞」(河出書房新社主催)で受賞作品に盗作の疑いが持ち上がり、受賞を取り消された。(夕刊フジ) 「受賞作が決定したが、内容の一部にオリジナリティーの見地から疑問が生じた」 多くの人気作家を輩出した新人文学賞が発表される予定だった「文芸」冬号に異例の声明文が掲載された。 「応募者に確認したところ、モチーフの重要な部分をインターネットサイトに負っていることが分かり、選考委員との審議の結果、受賞を取り消した」とし、受賞作は「該当作なし」とした。 「受賞作品がテーマのアイデアに関わる部分を、ネット上のサイトから盗用していたことが分かったのです。直前の発覚だったため、選考のやり直しも間に合わず、今回の異例の発表となってしまいました」(同賞関係者) 同社では応募2012作から最終候補に残った3作