――「格差を超えて 僕らの新たな働き方」で、他の出演者のコメントで印象的だったもの、また特に伝えたかったことを教えてください。 宇野 安藤美冬さんが「私は格差について実感がない」とおっしゃったことですね。こういう番組に出るとみんな“いい子ちゃん”になりたいから、そうは言わないですよね。でも、彼女は言った。その一点をもって、僕は彼女を信用します。いちばん印象的だったことをピックアップするなら、そこですね。こういう議論をすると必ず「俺は本当の弱者を知っているぜ」というカードを切って優位に立とうとする人が出てくる。でも、そういう人に限って「じゃあ自分は?」と聞かれると何も言えなかったりする。だから、こういうときは正直に自分の立場はこうだ、だからこう見えている/見えないでいる、って話すしかないと思うんです。 ――個人を変えることと社会を変えることをつなげるのは難しい、という話の中で、「昼の世界と夜