チョコレートの効果については、たびたびお伝えしてきた。カカオの含有量が高いダークチョコレートのほうが心臓病や脳卒中の予防になるなど、健康効果が高いという話は耳にしたことがおありだろう。これはカカオに含まれるフラバノールという成分に血液の抗凝固作用があるためだ。 スコットランドのアバディーン大学ローワット健康・栄養研究所の研究チームが男性16人、女性26人(計42人)にカカオの含有量が高いダークチョコレートを食べてもらい、血小板機能の検査を行ったところ、カカオ、すなわちフラバノールの効果に男女差があること、男性のほうにより顕著に効果が現れることがわかった。 血栓ができる過程としては、①まず血小板が過度に活性化して粘度が増し(血小板活性化)、②粘度が増した血小板がひとかたまりになっていくのだが(血小板凝集)、男性は①②ともに減少したが、女性は②を防ぐに留まったそうだ。 また、フラバノールの抗凝