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2000年代にPCの業界が犯した最大の過ちは、パーソナルコンピュータを家庭に普及させようとしたことだ。この時期は、携帯電話がみるみるうちに個人に浸透していった時代とも重なる。その時期に、PCの業界は、まるで固定電話を勧めるようなビジネスを展開していたのではないか。 ●携帯電話が嫌いなわけじゃない Hewlett-Packard(HP)の業績が好調だという。残念ながら日本ではまだ世界最大のPCベンダーというイメージを実感できるような成績は見い出せないが、ワールドワイドに視点を移せば、それを確認できる。そのHPが、このところ掲げているのが「The Computer is Personal Again」というスローガンだ。まさにパーソナルコンピュータへの回帰である。そしてアップルもまた、家族でPCといったスタイルのパーソナルコンピューティングは眼中にない。 もはや、企業で使われるPCはパーソナル
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