■「痛い」「しんどい」は禁句この秋、とある地域で組体操の安全講習会が開かれた。そこで組体操を成功させるための秘訣として、「『痛い』『もう無理』は言わないよう指導している」ということが報告された。 調べてみると、同様の指導方法がいくつも見つかる。 ▼例1:タワーを成功させるコツ ・土台は、お尻からではなく胸から立ち上がるようにする。 ・「痛い」は言わない ・頂上の子どもが土台に指示をする [教師向け総合ウェブサイトより ※文言を一部改変] ▼例2:6年生の組体操 「痛い」「重い」「しんどい」 そんな泣き言はダメ。 根性で踏ん張れ。気合いを入れろ! [A小学校ブログより ※文言を一部改変] 相当な痛みや恐怖が伴うであろう巨大ピラミッドをつくる際に、「痛い」「無理」「しんどい」が禁じられているとはどういうことか。 ■痛みや恐怖を乗り越えることにこそ意義がある巨大組体操の指導において、じつはこの「