東京・江戸川区の都立葛西臨海水族園から逃げ出し、24日に約80日ぶりに保護されたフンボルトペンギンの幼鳥(1歳)が、結膜炎にかかっていることが獣医師の診察で分かった。 水族園によると、園内のプールでは濾過(ろか)した上で殺菌した東京湾の海水を使用しているといい、「東京湾の水質が悪かったせいでは」と推測している。 東京湾の水質は近年、改善傾向にあるが、都の定期調査海域8か所のうち4か所は、水質の指標となる化学的酸素要求量(COD)が環境基準を超えているという。 水族園は2~3日間、ペンギンに目薬を点眼して治療した上、予備の飼育室に隔離して検疫を続ける。一般公開は未定という。