はじめに 今回の記事は、先日書いた『「佐天さん問題」を考える(1)―マクロな視点から『とある科学の超電磁砲』を見てみよう』の続編になります。先日は、学園都市というシステムが抱える問題点を考察することで(すなわちマクロな視点から考察することで)、佐天さんがレベルアッパーを使用するに至った社会的背景を探りました。今日は、ミクロな視点から「佐天さん問題」を考察します。すなわち、佐天さんの心理状態を詳しく分析することで、佐天さんを救済する方法を模索してゆきます。 はじめに、興味深い記述を見つけたのでそこから引用します。 今回の佐天さんの行動はといえば、 レベルアッパーを手に入れた当初は、念願かなった喜びを伝えようと、じつにウキウキと初春たちに自慢しようとする しかし社会のルールを意識しその危険性を自覚、一度は諦めようと決心 しかし、よせばイイのに危ない事件に関わったりなんかしちゃったことで再度自己