報道陣に公開されたJR豊肥線の災害現場。坂の上トンネルの出口では、レールが幾重にもなって外に押し出されていた=久保敏郎撮影 JR九州は24日、九州北部豪雨災害で不通となった豊肥(ほうひ)線・宮地(みやじ)(熊本県阿蘇市)―豊後竹田(ぶんごたけた)(大分県竹田市)駅間の阿蘇市の被災現場を報道陣に公開した。 阿蘇外輪山沿いを走る同市の「坂の上トンネル」(2.2キロ)では、大量の雨が流入したことで、長さ約1.5キロのレールが枕木と一緒にトンネルの外に押し出され、グルグル巻きの状態となっていた。今回の豪雨による豊肥線の被害は約130か所に上る。岡照雄・復旧事務所長は「宮地―豊後竹田間は何とか1年以内に復旧させたい」と述べた。