先日、ある人が「ハラスメント被害者は、その人に全く問題がないかというと、そうとも言えないケースが多い」的なことを言っていて、それはまずいな、と思いました。 もちろん被害者の人権の観点から、加害者としてそんな意識を持つことは許されない。なにか過失相殺のような考え方をハラスメントに持ち込むべきではないと思う。 実は、ハラスメントの問題を職場で解決するときは、どちらが何割悪いかを考えることではなくて、どうやったら被害者の精神と身体の傷を癒したらいいのか、という点が一番重要で、同じくらい重要なのは、問題行為をどうやったら排除できるのか(やめてもらうのか、再発させないのか)ということである。ぼくたちの職場は法廷ではないし、ぼくたちの日常は裁判ではないのだから、どちらがどれだけ悪くて、それに対する処罰や損害はどのくらいか、を決めることではないのだ*1。 行為者も、被行為者も、会社の貴重な人材である*2
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