福岡県内で1978~79年、保険金目当てに3人を殺害したとして、88年に死刑判決が確定した元タクシー運転手浜田武重死刑囚(90)が26日に死亡した。法務省が発表した。吐いた物をのどに詰まらせたことによる窒息死という。 同省によると、収容先の福岡拘置所の職員が同日午前0時50分ごろ、横になっていた浜田死刑囚の口付近に吐いた物があるのを見つけ、声をかけても反応がなかった。すでに呼吸がなく、搬送先の病院で午前2時ごろに死亡が確認されたという。 浜田死刑囚は78年に内妻の親類女性(当時28)と内妻の連れ子の男性(当時16)を、79年には土建会社従業員の男性(当時37)をそれぞれ殺害した。死刑確定後も5度にわたり再審請求をしたが、いずれも退けられていた。確定死刑囚の中で最高齢だった。これで、収容されている確定死刑囚は126人となった。