オーストラリア原産の有毒グモ「セアカゴケグモ」がこれまでに23府県で見つかり、国内で生息域を拡大していることが14日、環境省のまとめで分かった。かまれると吐き気や頭痛などの症状が出て、中には筋肉がまひするなど重症化するケースもあり、同省が注意を呼び掛けている。 環境省が自治体などから寄せられた情報をまとめたところ、西日本を中心に宮城県から沖縄県にかけての23府県で生息が確認された。輸入コンテナなどに付着して国内に侵入、荷物が各地に運ばれるのに伴って生息域が拡大したとみられる。セアカゴケグモはメスのみが毒を持っており、メスの体長は約1センチ。全体が黒く、背中に赤い模様があるのが特徴。国内では1995年に大阪府で初めて見つかった。 暖かい場所を好むため冬は活動が低下するが、自動販売機の裏や側溝などに潜んでいる可能性もある。