迷惑施設、経済価値生む キュウリ栽培・微細藻類培養 10年前、佐賀市清掃工場の周辺は空き地だらけだった。今は広い屋根の建物が何棟も並ぶ。野菜を育てる園芸施設や微細藻類の培養施設だ。佐賀市が二酸化炭素(CO2)を回収・利用するCCUを商用化し、清掃工場を70億円以上の経済価値を生み出す産業集積拠点に変えた。地域の脱炭素と経済成長を両立させるきっかけが、住民の反対運動だった。 JR佐賀駅から4キロメートルほど離れた地域に清掃工場がある。高い煙突のある外観は、普通のゴミ焼却場だ。建物の裏へと回ると、配管が複雑に重なりながら真っすぐ伸びた装置がある。CO2の吸収塔だ。CO2を吸着するアミン溶液が入っており、ゴミの焼却で発生した排ガスからCO2を分離し、地上のタンクにためている。 そのCO2は、園芸施設や微細藻類培養施設に送っている。清掃工場の西側はJA全農の園芸施設。2019年に稼働し、全国平均の

