市橋被告が仕事を探して立っていた通り。紙袋を一つ持っていたという=大阪市西成区、丸山写す 英国人女性に対する殺人などの罪で起訴された市橋達也被告(31)が偽名で働いていた大阪府の建設会社が、元請け会社などから相次いで取引停止を申し入れられ、困惑している。整形した市橋被告の顔写真を見て、「似ている」と警察に通報して協力したにもかかわらず、寄せられたのは「作業員の身元確認が不十分なところと仕事はできない」という反応だった。中小の建設業界では、身元が確かな作業員を雇おうとしているが、若手の労働者不足からなかなかうまくいかないようだ。 昨年11月。市橋被告が働いていたことが報じられると、同社にはその翌日から「未来永劫(えいごう)、取引をやめたい」「ほかの作業員は大丈夫なのか」といった問い合わせが相次いだ。 問い合わせを入れたある土木建築会社の社長は、同社と当面、取引をやめる考えだ。社長の会社