田舎の郊外の見通しの良い車道。シルバーマークを付けた車が僕の車の前を走行していた。制限速度が 50kmのところを 30kmのスピードでね。 そして無駄に左ウインカーを点滅させながら...。 急に右折を初めて小さな側溝に、タイヤを落として停止した。 Sponsored Links コントを見ているよう。一体、何処に向かっているのだろうか。ハンドル操作がおぼついていない。 座席で身体を、無理やり補正させているのかのような特有の直角状態の体勢から、婆さんがゆっくりと降りてきた。そして首を傾げている。 いやいや、首を傾げたいのは僕の方だよ。雨の中、面倒くさい仕事が増えそうだよ。 婆さん。車は出してあげるけど 危ないから運転するのは考えた方がいい。 左の合図を出しながら右折してますよ。 「わし、もうすぐ80歳になるで…。」 婆さんが返答するが、既に会話が噛み合わないよ。 車から油圧ジャッキを取り出し