坐禅の会がビジネスマンやOLで盛況、という昨今。だが仏教ファンの間で俄然注目されている「ヴィパッサナー瞑想」をご存じだろうか? これはブッダ本来の教えに近い初期仏教の修行法。スリランカ、タイ、ミャンマーなどの南伝仏教の国で受け継がれてきたが、日本人が初期仏教を知ったのはつい最近のことなのだ。 今回、SPA!取材班は「日本テーラワーダ仏教協会」(http://www.j-theravada.net/)で、このヴィパッサナー瞑想を体験してみた。指導してくださったのは、スリランカ出身で同協会をつくったアルボムッレ・スマナサーラ長老。40万部を突破した『怒らないこと』(サンガ新書、1・2計)の著者と言えばわかるだろうか。 初心者が入りやすい「歩行瞑想」を例にとると、スローモーションで歩きながら、心の中で「右足上げる、下げる」といった“実況中継”をし続ける。自分を客観視し続ける“実況中継”で頭をいっ