筋電義手を装着したアメリカ海兵隊の兵士。左の人物はオーウェン・ウィルソン。 筋電義手(きんでんぎしゅ)は、筋肉に発生する表面筋電位の出力量によって動作制御される義手である。 通常、義手は「重い」「暑い」「人から注目を集めたくない」「反対の手で代用できる」といった理由から、軽量であることや外観の再現が中心となって製作されることが多い。これに対して、外観よりも機能の再現を目指して開発されたのが筋電義手である。 仕組み[編集] 筋肉は、脳から命令として発せられる微弱な電気的刺激を認識した神経から分泌されるアセチルコリンを受容体が受け止めることによって収縮する。この時、発生する電位は微弱ではあるものの、体表面でも検知することができる。これを「表面筋電位」と言い、筋電義手を動かすスイッチとなる。 操作法は切断者によって異なるが、切断してしまった部分を動かす筋をスイッチとする場合が多い。例えば手首を切