ブックマーク / filinion.hatenablog.com (15)

  • 気がつけば、教室は何かの最前線。 - 小学校笑いぐさ日記

    担任している小2女児が、 「あのね先生、ラッスンゴレライって、韓国にめいれいされて日の悪口を言ってるんだよ」 と、“教えて”くれたのが連休前のことになります。 思わず 「……誰が言ってたんですかそんなこと」 「お父さん」 お父さんか……。 いや、まあ、さして人間関係が広くもない2年生のこと、「やっぱりそうか」という思いも正直あったのですが。 しかし、高校生・大学生ならいざ知らず、まさかいい歳こいた三児の父がそんな「ネットde真実」めいたことを娘に得々と言って聞かせるはずはなかろう、という願望めいた思いもあったりなかったり。 淡い願望は打ち砕かれたわけですけども。残念ながら。 まあ、学級担任が、ご両親の言うことを真っ向から否定するようなことを言うのも好ましくない(逆に言って、保護者が担任批判を始めると、担任は非常に困りますし)ので、その場は言葉を濁してしまったのですが。 しかし、日、8.

    気がつけば、教室は何かの最前線。 - 小学校笑いぐさ日記
  • 小学校の化学物質過敏症対応について。 - 小学校笑いぐさ日記

    なんか、化学物質過敏症を巡ってはてな村が揉めているようです。 よくわからんのですが、 「過敏症患者は社会的弱者である。機序が明確でないことを理由に病気の存在を否定するのは水俣病の轍を踏むものであり、過敏症患者を含めたすべての人が住みよい社会の構築を妨げるものである」 という立場と、 「いわゆる“化学物質過敏症”の症状が、人達の主張する“微量の化学物質”によるものでないこと、おそらく心因性であることは実験によりほぼ確実だ。これを否定するのは非科学的であり、正しい治療の道を閉ざすものである」 という立場が対立しているようです。 「科学的態度」と「弱者の保護」を巡って対立するのがいかにもはてならしいというか。 さて、化学物質過敏症、というのは、小学校に勤務する私にとってもまあ他人事ではありません。 幸いにして校には「患者」はいないんですけど。 しかし、毎年、教科書担当のところに、市教委を通じ

    小学校の化学物質過敏症対応について。 - 小学校笑いぐさ日記
  • 教科書会社のトップ「東京書籍」に言わせると、「5×3≠3×5」らしい。 - 小学校笑いぐさ日記

    最初に追記。 この記事は、他所から参考資料としてリンクされてたりするので残してありますが、筆者は、もうこの問題について「順序あり」「順序なし」双方が 「順序がある/ないのは当然だろうそんなことも知らないのか」 的態度を見せるのに辟易しています。 件について熱心に議論している方は他所にいますので、どうぞ議論はそちらでしていただくようお願いします。 (「貴君と議論をするつもりはない、意見表明をしているだけだ」とのたまった方も過去にいましたが、そういうのはご自分のブログ等でお願いします) 前置き。 先頃はてな界隈で話題になっていた「3×5≠5×3なのか?」の話。 このたった一枚の画像が、擁護しようとする一部学校関係者と、小学生時代のトラウマを刺激された一部はてなーの間で猛烈な論争の種になっていたようです。 はてなー、学校関係者、両方の端くれである私も、久しぶりに小学2年生の指導書を借りて、あれ

    教科書会社のトップ「東京書籍」に言わせると、「5×3≠3×5」らしい。 - 小学校笑いぐさ日記
  • 教育的であることと科学的であること。 - 小学校笑いぐさ日記

    「水からの伝言」とかに関連して、まだ頭の中で整理できていないこと。 科学というのはまさに人類の希望だと思うし、一方で、「ありがとう」と言うと水の結晶がどうとかこうとかいうのは科学的とは言えません。 にもかかわらず、道徳の授業で「水からの伝言」を使ってしまうのは、教師の科学リテラシーに問題があるからだ! ……と言い切ってしまうのは簡単なんですけど。 先日、児童指導主任が、子どもたちに話していたこと。 「人間には、お口は1つ、お耳は2つありますね? だから、自分でお話するよりも、相手の話を2倍よく聞かないといけないんです」 いい話だなー、と思いつつ、ちょっとひっかかったことでした。 耳が2つあるのは、目が2つあるのと同様、音がどの方向から来るのかを立体的に把握するためでしょう。 (進化に目的はない、という根的な話はさておき) いわゆる「立体音響」というのは、これを逆用した技術ですね。 だから

    教育的であることと科学的であること。 - 小学校笑いぐさ日記
  • 本当に一般人に科学常識は必要なのか。 - 小学校笑いぐさ日記

    ちょっと前に「科学リテラシークイズ」なるものがはてな周辺で話題になりまして。 「科学リテラシークイズ」(科学と生活のイーハトーヴ) 翻訳して解説までつけた労作。 お疲れ様です。 ……結構「この問題ってどうなのよ?」みたいな部分もあったわけですが、それはブックマークですでにあれこれ言われているようですのでさておきます。 その上で気になったのは、 「これってリテラシーか?」 という点。 学校の理科では、理科の学力を 「自然事象への関心・意欲・態度」 「科学的な思考・判断」 「観察・実験の技能・表現」 「自然事象についての知識・理解」 の4つの観点で評価します。 で、「科学リテラシー」ってのは、たぶん「思考・判断」だと思うんですけど。 でも、件のクイズって、「知識・理解」を問う問題になってる気がしたのです。 じゃあ、「思考・判断」を問う問題を自分で作ってみようじゃないか……なんて思ったりもしたの

    本当に一般人に科学常識は必要なのか。 - 小学校笑いぐさ日記
  • なぜ我々の論敵はバカばかりなのか。 - 小学校笑いぐさ日記

    アメリカ合衆国第34代大統領、ドワイト・D・アイゼンハワーは、 「アメリカ人の半数は平均以下の知能しか持たない」 という事実を聞かされ、驚きと警戒の念を表明した。 そのうち書こうかと思っていた記事を書かないことに決定。 その記事は以下のような内容になる予定でした。 書かないことにした記事:「なぜネット世論は右方向へ偏るのか」 ネット上……特に2ch等では、愛国的で排外的、かつ、障害者福祉の拡充や男女共同参画社会の実現などにも否定的で、非常に保守的な言論*1が溢れています。 ……私がこれを書いてる「はてな」ユーザーは割とそうでもないようですが。 (はてな内の保守層からは“はてサ”……「はてなサヨク」と罵られます) しかし、選挙結果等を見ると、これらの言説は、必ずしも日国民一般を代表してはいないようです。 要するに、ネット世論は明らかに右に偏っている。 これはなぜか。 ネット世論が偏っている

    なぜ我々の論敵はバカばかりなのか。 - 小学校笑いぐさ日記
  • 小学校で誤った進化観が教えられている件について。 - 小学校笑いぐさ日記

    進化論と教育、というのは、スコープス裁判とかインテリジェント・デザイン論とか色々因縁のある話題です。 しかし、珍妙な進化論が教えられているのは別にアメリカに限りません。 実は我が日でも、主に小学校で(時として中学校以降でも)重大な誤りを含んだ内容が「進化」として教えられている、という事実を告発したいと思います! あ、言い忘れてたけどタイトルは釣り。 「グループ・エンカウンター」「アイスブレーキング」……とかってわかりますかね? 要するにレクリエーションの一種だと考えていただければ。 そのひとつ、「進化じゃんけん」。 体育館などで実施するゲームです。 (なので、教師が子どもたちにルールを説明してゲームを進行させることが多い) ルールは変種がいくつもあるのですが、基は一緒。 ググって最初に出てきたルールで言うと、 ・最初は全員が「アメーバ」になる。 (這いつくばって、からだをぐにゃぐにゃさ

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  • 日本語は滅ぼすべき。(なるべく計画的に) - 小学校笑いぐさ日記

    短期的な利点。 なんかひところはてな界隈でえらく有名だった「日語が滅びるとき」「日語が亡びるとき」。 私は読んでないし読む気もないんですが。 国語科出身の私ですが、実はもうそんなにがんばって日語を保護しなくてもいいのではないかな、と思うのです。正直なところ。 いや、今すぐ英語を公用語に! とか言われると私個人は困るんですが。 しゃべれないし。 ただ、今後英語教育に力を入れ、段階を踏んで 「日語・英語併記」 ↓ 「英語のみ」 ……というように公用語を英語に移行するのはアリではないかと。 英語単独表記の看板とか、すでにけっこうあるじゃないですか? 英語公用語化の論拠としては、はてな界隈では 「その方がビジネスに有利だから」 というのを挙げる人が多いようです。 また、故アイザック・アシモフは、 「主要な科学論文は英語で書かれている(誰もが英語を理解できれば科学の進歩が促進される)」 と

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  • 読書感想文に決して書いてはいけないこと。 - 小学校笑いぐさ日記

    二週間くらい前に書けば誰かに感謝されたかも知れない記事。 私、一応は学校の国語主任なので、読書感想文を読む機会が多くあります。 「良い読書感想文とは何か」 ……というのはいまだによく分かりませんが、 「駄目な読書感想文とは何か」 というのは何となく分かってきました。 読書感想文を書く時にやってはいけないことの筆頭は、 「の紹介をする」 だと思います。 一番多いのは、だらだらとあらすじを書くタイプ。 「ぼくはももたろうというを読みました ある日、おばあさんが川へせんたくに行くと、川上から大きなももが流れてきました。 ぼくはももがすきなので、いいなあと思いました。 ところが、家へ持ち帰ってそのももを切ると、中から赤ちゃんが出てきたのです。 ぼくは、どうしてももから赤ちゃんが出てきたのかなと思いました」 ……みたいなやつ。 まあ、 「この作文を読んだ人が、自分が読んだを知っているとは限らな

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  • 「最近の日本語は乱れている!」とか主張すると、なぜ国語学者はニヤニヤするのか。 - 小学校笑いぐさ日記

    なぞなぞです。 母には2回会ったけれど、父には会わなかった、というものなーんだ? ヒント:これは平安時代のなぞなぞです。 (「母には二度逢ひたれど父には一度も逢はず」『後奈良院御撰何曽』) こたえ:くちびる えーと、「なんでだ!」って話を説明すると長くなります。 (有名な話ではあるんですが) 半濁音(ぱぴぷぺぽ)を含む言葉の多くは外来語で、いわゆる「和語」には少ないことは、皆さんご存じと思います。 これはなぜか。 これは、日語の発音の変遷に理由があります。 日語では、古くは、「はひふへほ」という字を書いて、「パピプペポ」と発音していました。 (しかし、文字で説明するのが難しい話題だな) だから、「はは」という言葉を発音する時、実際の発音は現在の「パパ」に近くなりますから、唇が2回合わさるのです。 これがなぞなぞの答えの答え。 さて、もっと時代が下ると、「は行」は「ファ フィ フ フェ

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  • 処理水の放出なんて、嫌がられて当然なのでは? - 小学校笑いぐさ日記

    忙しい人のためのこの記事のまとめ。 処理水放出が、計画上は安全なのはわかる。 今のところ安全なのもわかる。 でも、これまでの東京電力と日政府の「廃炉ロードマップ」の進捗や、汚染水の管理状況を見てたら、 「2051年までには放出は終わります!」 「それまで安全に管理します!」 なんて言われても信じられない人がいて当然なのでは? そもそも東電の計画通りに進むものなら、今頃は処理水は増えてないはずだったのに。 風評被害対策は必要だけど、そのためにはまず東京電力が 「ちゃんと計画通りに進みます」 というところを見せることが先決。 現状ではもはや他に処分方法がないんだろうけど、それはあくまで政府と東京電力の手落ち、日の国内問題で、諸外国には何の責任もない。 そして、たとえ計画通りに進んだとしても、「安全な処理水放出」を受け入れることに、周辺地域や周辺国には何の利益もない。 そう考えると、疑ったり

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  • 70代の母がリングフィットアドベンチャーをクリアした話。 - 小学校笑いぐさ日記

    以前の記事の続きです。 70代の母にリングフィットを勧めた話。 - 小学校笑いぐさ日記 ……実を言うと、正確にはまだクリアしてないのでタイトルは釣りになるのかも知れない。 とはいえ、母曰く、 「あとは最後のドラゴを倒せばクリアなんだけど、せっかくだから服を全部集めようと思って」 だそうなので、実質クリアしたようなものです。 ちなみに私はその前のワールドにいるのでとっくに追い越されました。 私「やりこみモード状態とは……。でも、リングフィットのウェア集めって、タウンミッションをクリアしないともらえないのも結構あった気が」 母「そうなのよー。その上、別なミッションをクリアしないと出てこないミッションなんかもあってね」 私「やたら難しいミニゲームをノーミスでクリアしないといけないミッションとかもあったのでは」 母「そう! でも聞いてよ! ほら、あの、ろくろで壺を作るゲーム(ろくろ回し)があるじゃ

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  • いっぱいあるよ、参加が面倒なコンクール! - 小学校笑いぐさ日記

    パパ教員(id:justsize)氏のブログ記事、超同意ですよー。 blog.edunote.jp しかしですね。ブクマを見て、言いたいことがあるんです……。 郵貯の「アイデア貯金箱」コンクールへの応募が面倒な件 - パパ教員の戯れ言日記 ゆうちょ、かんぽ、郵便局の業が今どんな有様かを見れば、彼らの人を人とも思わない姿勢が一貫したものだと納得できるだろう。2019/08/31 12:08 b.hatena.ne.jp 違うんだ! クソなのは郵貯だけじゃないんだ! 毎年夏休み前になると、 「子どもたちの夏休みの課題として取り組ませてください」 みたいな発想で、学校に募集要項を送ってくる団体が山ほどあるんです。(あと冬休み前も)*1 学校で文書を保管するのに使ってるファイルは基的にフラットファイルですけど、「コンクール要項」だけはキングジムの分厚いやつ。キングジム ファイル キングファイル

  • 「生きづらい私は発達障碍者でした」を読んで - 小学校笑いぐさ日記

    そういう漫画Twitterであって賛否両論だったらしいので読みました。 (一番下にリンクしておきます) すごく正直な漫画だな、と思ったし、胸が痛くなりました。 これが批判されるのもわかるけど、それが辛い。 まず、前提として、発達障害の人は、一般に「空気を読む」「他人の気持ちを推し測る」といったことがすごく苦手です。 それがこの漫画にも強く表れています。 だから、どこの職場に行っても仕事でミスが多いし、人間関係をうまく構築できず浮いてしまい、嫌われてしまうのです。 そして、その理由を人が全然理解できないのもそうです。 あの作品を批判する人たちは、 「同僚が一方的に悪人に描かれていて、主人公の反省や成長がない」 って書いているし、それはまったくその通りです。 でもそれは作者が感じたままなのです。 「たぶん同僚には自分を嫌う理由があったんだろうなあ、自分が何かやらかしてしまったんだろうなあ」

    「生きづらい私は発達障碍者でした」を読んで - 小学校笑いぐさ日記
  • PTAに3000円の寄付を強要されたという話について私見。 - 小学校笑いぐさ日記

    結論から言うと、前半はあり得ないとは言えないが、後半はほぼフィクションなんじゃないかなあ、と。 近所の小学校PTAから、突然寄付金の強要が来る→詐欺かと学校に確認したら、ガチで学校とPTAが関わってた案件だった - Togetter 【続報】小学校PTAから寄付金を強要された方が、小学校・PTA・市の教育委員会と話し合った結果を報告 - Togetter (まとめも発端のツイートも消えてるので、連ツイの2番目にリンクしておきます。 前半https://twitter.com/vKpjIheSE5X0tXy/status/1535919100974989312 後半https://twitter.com/vKpjIheSE5X0tXy/status/1536543835047985152) なくもない話。 ・そもそもPTA会費って何? 学校教育活動に使うお金を職員・保護者から集めるもの。 備

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