ブックマーク / inquire.jp (2)

  • 生きること、その不可避な売春性に対する抵抗──マーク・フィッシャー『資本主義リアリズム』 | inquire.jp

    「資主義リアリズム」とは要するに、生きることの不可避な売春性について、不可避であると信じさせられていることを指す。 そして『資主義リアリズム』というは、そうしたリアリズムの欺瞞を暴く/暴こうとする──抵抗のための書物である。 2017年に48歳の若さで自ら命を絶った著述家マーク・フィッシャーが発した「警告」とは。 6回目となるSF作家・樋口恭介による連載書評。 資主義の終わりより、世界の終わりを想像する方がたやすい。 ──マーク・フィッシャー 世界の終わり、失われた未来の亡霊 K-Punk。横に並んだ6つの記号。一見すると無意味な文字列。 解を急げばKはKyberの頭文字、KyberはCyberの起源となったギリシャ語で、つまるところK-Punkとは「サイバー・パンク」を意味している。Kyber-PunkとしてのCyber-Punk。さしずめそれは「真のサイバー・パンク」、あるいは

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  • 暗号化された世界で私たちにできること──『ダークウェブ・アンダーグラウンド』書評 | inquire.jp

    霞む視界。闇雲な盲信。 黒い雪が降ってくる。テレビで見たんだ。 無情報。不協和音。押し寄せる黒い雪。押し寄せる黒い雪。 何も生まれない。黒い雪からは。何も得られない。 ──Oneohtrix Point Never “Black Snow” 最初に書の流れを示す。 流れ。一言で言えばそれはこうなる──独立、統制、逃走。 あるいはこうとも言える──暗闇から生まれること、光の中で育つこと、ふたたび暗闇へと帰っていくこと。 書『ダークウェブ・アンダーグラウンド』は、そのタイトルから、「ダークウェブ」の(さらなる)「アンダーグラウンド」、「アンダーグラウンド」である「ダークウェブ」、または「アンダーグラウンド」にある「ダークウェブ」、あるいは「ダークウェブ」と「アンダーグラウンド」についてのである、と思われる向きが多いかもしれない。しかし、それを字義通りとらえると書の内容を読み誤る。書が

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