ブックマーク / note.com/choc0latina (2)

  • しなくていいUX|小山田翔子

    サービス開発において「ユーザーがしたいことをできるようにさせてあげる」という議論は活発だが、いっぽうで「しなくていいことをしないようにさせてあげる」分野はまだまだ発展途上だと思う。なのでここで思っていることを書いてみる。 赤信号に突っ込んで行くバスある日、私は近所でバスに乗っていた。 進む道の信号は赤であり、私はてっきりバスは速度を落として止まるだろうと考えた。 ところがバスは速度を落とさずそのまま赤信号に突っ込んで行くのだ。 私は仰天して、 わあ、なんということだ、交差点で車にぶつかってしまう… そう考えた瞬間、信号が青に変わった。 これが「公共車両優先システム」か...とその時に理解した。 確かに、これならバスの定時性を確保できる。 さらに、道路の利用効率を現実的に考えれば、ただでさえ速度が遅いバスを優先して通すことは、社会の生産性の面でも至極妥当なシステムである。 止まらなくていいも

    しなくていいUX|小山田翔子
  • 消えるUX|小山田翔子

    議事録に書かれた幸福な落書き社内の会議で、ひとりがGoogleDocumentで議事録をとり、リアルタイムでみんながそれを手元で読みながら話し合うことが良くある。 会議が煮詰まってくると、誰からともなく議事録の末尾にくだらないことを書く。お腹が空いたとか、意味のない絵文字とか。それでくすくす笑い、温かい空気を作り、話し合いの題へ戻る。 会議が終わる頃にはそんな落書きも消して、真面目に話し合ったような顔で綺麗な議事録が残る。チームに奇妙な連帯感が残る。その空気の心地よさはうまく言語化できない。 私たちはログを残しすぎる日々ソースコードを触るような仕事をしていると、私たちはログを残しすぎる。決断の責任を残すためであり、エラー時の原因を掘り起こして失敗を繰り返さないようにするためでもある。 しかしながら、親しい人との日常の会話は生き物で、変化する。相手に伝えた瞬間に虚空に消える。記憶にアーカイ

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