交際相手の女性を殺害したとして殺人の罪に問われた、大阪府警の元巡査長の裁判で、大阪地方裁判所は「警察官として、人の生命を守る義務に違反して被害者の生命を奪い、強い非難に値する」と指摘し、懲役18年を言い渡しました。 大阪地方裁判所で開かれた裁判員裁判で、水内元巡査長は起訴された内容を認め、検察が懲役20年を求刑したのに対し、弁護士は懲役14年が適当だと主張していました。6日の判決で、中山大行裁判長は「強い殺意にもとづく執ような犯行で悪質だ。結婚していることを隠して被害者と交際を続けており、被害者に落ち度があったとは言えない。警察官として、人の生命を守る義務に違反して被害者の生命を奪い、強い非難に値する」と指摘し、懲役18年を言い渡しました。