−−アメリカでは、原爆によって太平洋戦争が終わり、多くの人の命が救われたという意見が聞かれます。そう思うのはなぜですか。残虐な戦争犯罪だったという意見はありますか。普通のアメリカ人はどう思っているのですか。 1945年にアメリカが原爆を広島と長崎に落とした時の、当時のアメリカ国内の状況を考える必要があります。戦争が始まって約4年がたち、国内に残された家族たちは「早くお父さんや子供たち、兄弟が帰ってきてほしい」と願っていました。私の父親も沖縄戦で戦いましたが、「硫黄島の戦い」を始め、大変困難な戦闘が続いて疲れ果て、「早く戦争が終わってほしい」と考えていたのは確かです。また、アメリカ軍は九州や本州に侵攻する作戦も立てていました。