何かやらなきゃいけないんじゃないかって、でも俺は何もできなくて、漠然とした不安を抱えながら生きてきた人生。 アニメの主人公たちが何かを掴み、先に行ってしまうのをただずっと眺めていた10年。 ラブライブ !サンシャイン!! 何者でもない、燻っている者たちへのエール。 そのエールは、残酷なまでに俺の心を抉る。 「君のこころは輝いてるかい?」 この問いかけに、何の迷いもなく「Yes!」と答えられた人はどれだけいたのだろう。 少なくとも俺はできなかった。 普通星人・高海千歌はわずか3ヶ月であまりにも眩しすぎる光り輝く存在へと変貌を遂げた。 そしてこの問いかけ。 お前はどうなんだと。 ずっと目を逸らしてきた。 いつかきっとどうにかなるだろうと思っていた。 でも、何もしなければ何も起きないということに、今更ながら気づいてしまった。 ならばやるしかないと、そう思った。 そして俺はアイドルになった・・・わ