静岡県新型コロナウイルス感染症対策専門家会議は23日のオンライン会合で、県内の感染状況は「流行第4波に入りかけた」として、県内で予定される大規模イベントは当面中止すべきとの認識で一致した。県民の県内旅行を喚起する県の観光促進策も実施を見合わせるよう求める意見と併せて県に伝える。 会議は非公開で行われた。委員らは静岡県内の感染状況に関し、感染力の強い変異株の比率が4割を超えた点を重視。本格的な第4波となれば急激な感染爆発と医療崩壊は避けられず、「今、人流を抑えなければならない」とする声が大勢を占めた。大規模イベントの具体的な名称は出なかったという。 感染拡大に備え、感染症法に基づく病床確保の勧告を県内の全病院に行うことを視野に入れるよう、県に提言することも決めた。後方病院の協力要請も医療機関に強く求める。 県は国のツールによる必要病床数の試算を提示。感染が急拡大した大阪府や兵庫県などの事例を