年末、私はそれまで働いていた会社を辞めた。2020年4月に新卒入社して、働いたのは2年弱。その期間は、様々に精神的に苦しい思いをした時間だった。 きっと私は、それがどのように苦しい時間だったのか、その中でどうもがいたのかを、時が経つにつれて忘れていくことだろう。だから今回、それを忘れ去らぬうちに思い起こし、ここに書き留めておきたいと思う。 とはいえ、恨みつらみの文章ではない。私は今年の4月から、精神保健福祉士という国家資格を取るために、1年間専門学校に通うことになっている。精神面の障害や病を抱えた人の社会生活をサポートするための資格だ。そうやってこれからいわゆるケアの世界に踏み入っていくにあたって、私は、私自身の持つ苦しみの経験を大切にせねばならぬと思ったのである。 1.会社に入った背景 2.仕事が合っていなかったということ 3.私の抱えた苦しさ 4.伝えるという試み、その挫折 5.総括と