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ブックマーク / tekkmakk.hatenablog.com (3)

  • 『君の名は。』 - 空気吸うだけ

    ★★★★☆ 初日に見たのですが、劇場は高校生ぐらいと思しき若い子でいっぱい。コミカルなシーンではクスクスと笑い声、佳境に入ってからのシリアス展開ではスンスンと泣き声も聞こえてきて。映画が終わった時、横にいた二人組など興奮した面持ちで「ヤバいぐらい号泣したな(大意)」と口にしておりました。 まさか新海先生の映画が、このような大々的な没入エモ体験を巻き起こす日が来るとは……。思い出すのは前々作『星を追う子ども』のことで、あの時は劇場がどっちらけた空気に包まれる中、カップルの男性が「いや前作は良かったんだよ、当だって!」と女性を必死になだめておりました。あのカップルは元気にしているでしょうか。麦わら帽子はどこにいったのでしょうか。余計な御世話ですね、はい。 その『星を追う子ども』の時点で(出来はともかくとして)ポエムからストーリー主導の劇映画路線に舵を切り、続く『言の葉の庭』という佳品をものに

    『君の名は。』 - 空気吸うだけ
    tegi
    tegi 2016/09/14
    “「新海先生、階級下げて得意のアウトボクシング、通好みの試合で勝ち星拾っていきましょ」などと思っていたのですが、先生自身はむしろ階級上げての真っ向勝負に挑んでいった”
  • 2016-09-10 - 『シン・ゴジラ』 - 空気吸うだけ

    ★★★★☆ わたくし、庵野先生がゴジラ映画を手掛けると聞き、これは事故物件確定ですぜフヒヒとほくそ笑んでおりました。きっとあれでっせ、構図とエフェクト描写だけキメキメでお話はおざなり。まーそれならそれで一向にかまわんウヒヒなどと思っておりました。 何故なら庵野先生って爆発描けば世界一の天才アニメーターだけれど、物語作家としては全く信頼が置けないと思っていたからです。それは予告編が公開され、どうやら今回のゴジラは震災をモチーフに、リアル志向のドラマをやろうとしていると推測される段階になっても変わらず。むしろ庵野先生、荷が重いんちゃいますの、そんなんこなせる能力ありますのと完全にナーメーテーター、侮っておりました。 以下、ネタバレ。 ところが蓋を開けてみると『シン・ゴジラ』はきちんとリアル志向のドラマになっていて、それも会議と現場で構成される(伊藤計劃さん言うところの)指令室映画として滅法面白

    2016-09-10 - 『シン・ゴジラ』 - 空気吸うだけ
    tegi
    tegi 2016/09/10
    “(伊藤計劃さん言うところの)指令室映画として滅法面白い”
  • 『マイマイ新子と千年の魔法』 - 空気吸うだけ

    ★★★★☆ 50万周期の時を超え、カールチューンが呼び覚まされる…わけではない。失われたのではなく、初めから存在しない物語。 以下、ネタバレ。 終盤、横の席のオッサンがスンスンと泣いており、気持ち悪いなーと思っていたのですが、気付けばオイラもメソメソと落涙。まー気持ち悪い。 フィクションをノスタルジーとして消費するのは、あまり宜しくないことだと思うのですが、この映画に郷愁を感じないと言ったら嘘になります。もちろん自分が生まれ育った年代や土地柄は、劇中の人物たちと程遠いのですけれども、あのような時間はかつてわたくしにも確かにあったと思うのです。 新子や貴伊子は些細なことに夢中になって喜び、あるいは心を痛め、必死になって走り回ります。それは時に筋の通っていない、無茶な行動に見えるのですが、彼女たちにとっては極めて切実なことに感じられます。薄汚れたオッサンとなったわたくしにも、子供の時分にはあの

    『マイマイ新子と千年の魔法』 - 空気吸うだけ
    tegi
    tegi 2010/02/17
    "複層的な世界の上で、新子や貴伊子の見せる勇気や情熱は尚のこと美しいものに思われます。だからこそわたくしはエグエグと嗚咽するのです"
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