今回も期待にたがわず面白かった。 原作漫画のストーリーから離れて、さてどうなることやら、と思っていたのだが、心配無用。 ドラマのオリジナル展開になると途端につまらなくなる凡百の原作モノドラマとは一線を画しているといっていい。 現実に対してあきらめているヒトが多い現代だが、たとえば入社試験を受けたとき、たとえば新しい企画を思いついたとき、新しい部署に入ったとき、なにがしかの「熱さ」が心に宿っていたヒトも多いと信じたい。現実の煩雑さと困難さが、「熱さ」を忘れさせてしまっているだけなのだろう。 そんなとき、純粋なストーリーが手許にあれば、きっと心に火をつけてくれる。それが本作での「ベルサイユのばら」の役割なのだろう。 作中で何度か引用され、また勝子の手に取られる漫画世界が、ひとりの登場人物としての役割すら担っているのが、このドラマの面白さだとつくづく思った。 ドラマだけの話だろうか? たとえば、