「死は生の対極としてではなく、その一部として存在している!」 タカオさんがガッチガチの胸を張って、何かの本の受け売り*1を偉そうに語っていました。*2 「といっても、一回言ってみたかっただけで、別に深い意味は全くないんだが」 生と死の話を始めると、深みに嵌まるだけで抜け出せなくなってしまいますからね。というか、冒頭でそんな言葉を引用されると、話を膨らませようがないので、ハッキリ言ってこちらが困ります。それに大体、死ぬことも不思議ですけど、生きてるって事も充分不思議なことなんですから。 「では、訊こう。死が、自己の意識の永続的な喪失とイコールなのだとしたら、一時的かつ断続的に意識の停止状態が生まれる“眠り”とは、一体どこが違うと思う?」 えっと。シェイクスピアは、『ハムレット』の中で「死は眠りにすぎぬ」と言いました。シェリーは長詩"Queen Mab"の中で「死と眠りは兄弟*3」という表現を