エロゲには泣きゲーというジャンルがある。傾向として18禁要素は少なく、その必然性が薄いこともままあることから時にエロ不要論が主張されたり、あるいは泣きゲーはエロゲではないと揶揄する人もいるジャンルである。 しかし「一般に、泣いたあと人間は気分がよくなる」(ウィリアム・フレイⅡ『涙―人はなぜ泣くのか』)。快楽を得ながら体液を体外に排出する行為をエロと称するのであれば、その意味で泣きゲーがエロゲの一ジャンルであることは間違いない。 泣きゲーはある日突然出現したものではなく、それはどうプレイヤーの涙を誘ったかの技術の積層であり、様式の歴史である。個々の作品論は星の数ほど存在し語り尽くされてきたが、この歴史という点での言及は少ない。当時それは歴史ではなくリアルタイムだったのだから、当然といえば当然ではあるが。 2016年現在、エロゲ論壇は死に、泣きゲーが語られることも少なくなった。 だが、だからこ
私は「忙しくなってくると掃除したくなる問題」とはあまり縁のないほうだと思っていたけれど、お盆ゆえ、つい現実逃避したくなって掃除を始めてしまった。 今回「掃除」のターゲットになったのは2006年頃に買ったノートPCだ。『シビライゼーション4』を遊べるノートパソコンを欲しがったせいで結構なお値段だったと記憶している。 数年ぶりに電源を入れると、ディスプレイには真っ白な縦縞が数本現われていた。もう廃棄するしかない。でもって、インストールされているゲームを確かめると、これがまたどうしようもない。出てきたのは『つよきす』『CROSS†CHANNEL』『パルフェ』など。うわーエロゲだ!『CLANNAD』や『ひぐらしのなく頃に』も入っていて、なんというか、思い出に殴られた気がした。 そのなかで一番気になったのが『Fate/staynight』だ。ちょっと前に春の深夜アニメで視たばかりだから、中二病設定を
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