ビジネスマンにとって、ストレスはつきもの。たが無理を重ねた結果、「心の病」の状態まで追い込まれて仕事に支障を来たしたり、休職せざるを得なくなったりする人も増えている。 そうした事態に陥らないために必要な取り組みこそ、メンタルヘルス、つまり「心の健康管理」だ。しかし、残念ながら、誤った認識も決して少なくない。 そこで、メンタルヘルスの普及に精力的に活動している横浜労災病院勤労者メンタルヘルスセンター長の山本晴義先生に、メンタルヘルスで陥りやすい5つの「誤解」とは何か、お話をうかがった。<取材構成:笠原崇寛> ※本稿は、『THE 21』2013年7月号(PHP研究所)の内容を、一部抜粋・編集したものです。 〔誤解〕その1 ――「心の病」になるのは弱い人間だからだ いまだに「うつ病になるのは心が弱いからだ」といった考えを持っている人は少なくありません。しかし、それは誤りです。むしろ「心が強い」と