小型ロボットを使って高齢ドライバーの安全運転を支援するシステムの研究に、名古屋大未来社会創造機構の青木宏文特任教授、田中貴紘特任准教授らのチームが取り組んでいる。事故防止のために免許返納の推奨など加齢とともにドライバーを車から遠ざける流れが強まる中、目指すのは多くの高齢者が運転を楽しめる社会。二〇一九年ごろまでには実用化を目指す。 「見通しの悪い交差点です」「もうすぐ一時停止です」。運転席横に置かれた高さ二十センチほどのロボットが、かわいらしい声と身ぶり手ぶりで注意を呼びかける。名古屋大(名古屋市千種区)の研究室。田中特任准教授が「音声だけでなく、視覚的に訴えた方が伝わりやすいんです」と力説した。