万が一のハードディスククラッシュに備え,大切なファイルはバックアップしておこう。代表的なバックアップ方法には次のようなものがある。それぞれの目的に応じて使い分けよう。 UNIXではデバイス名を指定してファイルシステムを丸ごと1つのイメージファイルとして保存することができる。この方法であれば,OSの起動環境そのものもバックアップしておくことが可能だ。万が一の時でも短時間で復旧できるメリットがある。 イメージバックアップを行うためには,まず最初にファイルシステムを停止状態にさせておく必要がある。通常のランレベル3以上の動作では,いろいろなファイルが読み書きされているためバックアップできないファイルがあるからだ。この手順は,「ルート「/」パーティションをディスクチェックしたい」で紹介した手順と同じであり,init 1(ランレベル1)に移行してからバックアップを行う。 ・tarによるバックアップ