宣伝が続いて恐縮だが、オライリージャパンよりPythonの解説書を上梓した。昔から、Python内部の仕組みも解説したPython解説書を書きたいと思っていて、ようやく実現した感じだ。 しかし、本書の執筆は、昔、構想を立てていたときに思っていたほどは楽しくはなかった。Python2ではなく、Python3.3以降を対象に書いてしまったからだ。Python3の型システムは綺麗に整理されてしまったし、メタクラスも扱いやすくなった。メモリアロケータは改善され、ガベージコレクションの注意点も大幅に減った。Unicodeの暗黙の変換も無くなった。私が書こうと思っていた知識の多くは、Python3では無用の長物と化した。 本書をPython2向けに書いていたら、今よりずっと多くのページ数を費やしただろう。Python3は、Python2よりも落とし穴が少なく、学習も容易なプログラミング言語だ。 そんな