FinePix REAL 3D W1で感じた、2Dの呪い、3D普及の壁:樋口健夫の「笑うアイデア、動かす発想」 人間の2つの眼が見ているように、なぜテレビでは表現できないのか――。そんな疑問を持つ筆者の前に、富士フイルムの3Dデジカメ「FinePix REAL 3D W1」が登場した。3D普及の壁を突破できるだろうか。 1977年、スターウォーズを初めてロンドンで見た時、感激のあまり同じ映画館に2日通った。レイア姫がホログラム立体像で突然現れて、どこにスピーカーがあるのか知らないが「わたしはレイア、助けて」と言うのを見た時に、筆者は未来は3D画像の世界に違いないと確信した。 と同時に、「わたしたちが“写真”と称している2Dは、ひょっとするとまがい物ではないか。目の錯覚を起こさせて、2Dで我慢させられているのではないか」と疑いはじめた。 人間の2つの眼が見ているように、なぜテレビでは表現でき