評価経済という言葉が最近熱い。これは、従来のカネを中心に回る貨幣経済と対比される言葉である。評価経済では、カネではなく評判の蓄積が追求される。 評判は、昔からあったのにも関わらず、なぜ最近になって注目を集めているのだろうか?情報がすべて無料になっていく一方で、インターネットが評判の価値を担保し、経済における評判の重要性を増大させていく。今日は、インターネットがどのようにして評価経済を可能にしたのか、その結果なにが生まれていくのかについて説明する。 情報・関心・評判 経済にはフローとストックという概念がある。貨幣経済と評判経済のフローとストックを対比すると次のようになる。 フロー ストック 貨幣経済 利潤 資本 評価経済 関心 評判 つまり、貨幣経済で利潤が蓄積して資本になるように、評価経済では関心が蓄積して評判がうまれるのだ。 上図において、③の「情報→評判」の部分は、厳密には「情報→関心