「改悪」といえば、2文字で意味が伝わる。でもこのワードは使わない方がいい。 なぜなら、バイアスがかかった言葉だからだ。 法律や制度が変更されるとき、必ず何らかのメリットがある。たとえそれが利権を目的とした変更でも、その利権の恩恵を受ける人にとってはメリットだ。というのは極端な話で、ほとんどの変更はみんなにとって利益がある。みんなが得をするから変更する。利益があるように変更する。 「改悪」の言葉はどうか? 俺が嫌だから損をするから「悪」なんだ。物事を一面的に見ている様子がありありと表れている。「自分にとって不利益でも、他の誰かにとって利益があるかも知れない」という視点を欠いている。自分しか見えていない。自己中心的で手前勝手で、周りが見えていない。というのは言い過ぎだった。 法律・政治系の人は、物事を多面的に見る訓練を受けている。表から見たり、裏から見たり、下からのぞき込んでみたり。多面的に見
現代中国語の中の日本語「外来語」問題(现代汉语中的日语“外来语”问题/現代漢語中的日語“外来語”問題) 王彬彬(日本語訳:松永英明) ※見出しの( )内の部分は訳者が付けたものである。 一(中国語の中に非常に多い“日本語「外来語」”) 日中間の文化交流史上、非常に興味深く、また意義深いことがある。その中でも二つの時期の状況が特別に注目を引くものである。一つは中国唐代で、一つは近代である。唐代においては、日本は貪欲に中国から学習した。中国文化と接触した後、大和民族は初めて文字と遭遇したのであり、このときから書写を学び始めたのであった。日本語の仮名は漢字の変形にすぎない。近代にあっては、中国は必死で日本から学習した。他の分野はともかく、言語・文字の分野でいえば、近代には、逆に日本が漢語の輸出国となったのである。日本の「漢語」は東アジア各国の言語システムに衝撃を与え、中国の漢語の中に大量に侵入し
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