文系分野の大学・大学院で再編成がおこなわれるということで、大学教員だけではなく様々なところで「文系は大学に必要か?」という議論が盛んにおこなわれるようになりました。 これは恩師が出していた例ですが、「君たちはAというお茶が売れたとき、その理由はどこにあると考える?」という質問を出されたことがあります。 学問というのはAのお茶が売れる理由について工学的に、生物学的に、経済学的に、社会学的に考えるためのフレームワークを提供するものなのだと。そのため、そこに優劣はなく考え方の違いがあるだけなのだと。 もちろん、技術として、あるいは考え方として直接産業に結び付きやすい分野とそうでない分野があることは間違いありません。ですので、産業に近い分野を伸ばしたいという政治的な理由も分からなくはありません。 ですが、そのうえで私はやはり学問の分野の違い、そして意義とは本来その考え方にあるのではないかと思います