古代日本には文字がありませんでした。文字のなかった日本語の音を表記するために考案されたのが、万葉仮名つまり、漢字の音を借りて日本語の表記に使う方法です。 「安」を「安い」という意味とは関係なく、「あ」の音だけ借りたのです。 これが平仮名になっていくのですが、カタカナの元になっているのも中国から入ってきた漢字です。 漢字が中国から2世紀から3世紀にかけて伝えられたとき、漢字の文献として大きな部分を占めていたのは仏教の経典です。 古代の奈良の僧たちは、中国からもたらされた経典を何とか日本語として読むために苦心しました。 中国語と日本語では語順が違いますから、これを日本語の語順に合わせて読むために、符号(レ点など)を振ったり、中国語にはない語尾の活用形や助詞を補うなどという方法を使って日本語として読んだのです。こうした方法を「訓読」といいます。 訓読しようとするときには、たとえば「語」に「語りて
幼い頃、お風呂あがりを追いかけられて白い粉をパタパタされた方もいらっしゃることでしょう。肌がほんのりいい匂いになって、気持ちよかったですね。「天花粉」または「天瓜粉」(てんかふん)は、キカラスウリの根からとれる粉のこと。古くから おしろいがわりに用いられてきました。現在の「ベビーパウダー」もまた、サラサラと夏の粉雪のように降りかかる優しい白さ・・・そんなパウダースキンを、特別に愛した画家もいたようです。 「なく声の大いなるかな汗疹(あせも)の児」高浜虚子 汗疹(あせも)も天花粉(てんかふん)も、夏の季語。ちなみに、現在よく知られている『シッカロール』という呼び名は登録商標です。 エアコンのない時代、夏の赤ちゃんにはあせもが大敵でした。明治時代頃までは、天瓜粉(天花粉)の他にも米粉・牡蠣粉・葛粉・小麦粉・蕎麦粉・ひき茶などを自家調整して、あせもの治療をしていたようです。けれども江戸期の代表的
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