千葉電波大学農学部の研究チームは10日、人間が大気中に排出する温室効果ガスの6割をため息が占めているとする研究結果を発表した。排出の内訳を調べた研究はこれまでに例がなく、今後人体由来の温室効果ガスを削減する指針になる可能性がある。 研究論文は英科学誌「フェノメノン」春休み特大号に掲載された。鶴見放出千葉電波大学農学部教授らの研究チームは、人体が排出する温室効果ガスの内訳を調べるため、10代から90代までの男女200人の生活行動を1週間調査した。 その結果、1人が1日に排出するガス量は平均で1.3キロ。種類別では、ため息が62%と最も多くを占め、以下呼吸(30%)、放屁(5%)、曖気(あいき・げっぷ)(3%)と続いた。 最も多くを占めたため息の排出量を世代ごとで比較すると、10代から40代まで年齢を重ねるにつれて上昇。排出量の83%をため息が占める40代でピークを迎え、以降徐々に減少していっ