踏切が二つあり、中央に待避場所のある「生見尾踏切」=横浜市鶴見区生麦3で2024年10月1日横見知佳撮影 横浜市鶴見区の「生見尾(うみお)踏切」で死亡事故が相次いでいることを受け、横浜市は廃止に向けて地域住民と改めて協議する。ただ、地域にとっては重要な生活道路。市との話し合いは10年以上前から断続的に続いており、協議で抜本的な対策が見いだせるかは見通せない。 列車が来ます。踏切の外に出てください――。「カンカン」と警報器が鳴り響くと、大音量の音声が繰り返し流される。 全長約45メートルの生見尾踏切には、JR東海道線、横須賀線、京浜東北線の上下計6線が通過する。遮断機が下りているのは1時間に40分以上。路線の間に待避場所が設けられているが、事故が絶えない「開かずの踏切」だ。