私はアルフォンス王子からの呼び出しでとある部屋の前へとやってきた。 私が扉を開けると、そこには男爵令嬢のローナと彼女を慕う男たちが佇んでいた。 「ワンダ公爵令嬢。貴様、ローナをいじめているそうだな」 アルフォンス王子がきつい表情で私を見つめる。 「姉上、貴方は最低な人間です」 弟のイアンが私に嫌悪の目を向ける。 「はっきり言うと、僕君が嫌いだったんだよね……」 幼馴染のウォルトがじとーっとした表情をしている。 「教師として、あなたを正しい道に導けなかったのが心残りです」 教師のエドワーズが悲しげな表情を浮かべる。 「……」 騎士見習いのオラードは黙ってこちらを見ている。 「我々の目はごまかせませんよ」 秀才のカルロが眼鏡をくいっと持ち上げながら言う。 「おうおう、俺たちを敵に回すなんていい度胸じゃねーか!」 不良のキラーが威圧的に叫ぶ。 「え~とぉ、君の事~、くずだって~、皆言ってるよ~?
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