夏場所で土俵を一周する永谷園の懸賞の幕=5月16日、東京・国技館 大相撲の野球賭博問題を受け食品メーカーの永谷園は、7月の名古屋場所から懸賞金を減らす方針を固めた。これまでは1場所あたり約200本(計約1200万円)を出していた。問題の広がりによっては撤退も検討するという。企業や団体などが1場所あたり1千本近くの懸賞金を出しているが、減額の動きが広がる可能性もある。 懸賞金は1本6万円で、そのうち5千円を日本相撲協会が手数料として受け取っている。永谷園は2000年夏場所から出し始め、段階的に200本まで増やしていた。03年からは幕内力士の高見盛をテレビCMに起用して話題となった。 力士の大麻問題の不祥事が発覚した08年秋場所では、懸賞金を100本に減らした。協会の再発防止策を信じ再び200本に戻していたが、野球賭博問題が表面化するなど相次ぐ不祥事に「社会的な影響が大きい」として減額の