既存企業がイノベーションを管理する方法として人気が出ているのが「イノベーションラボ」だ。グーグルのニュース検索に「innovation labs」と入力すると、毎月のようにラボが設立されていることが分かる。 ファーウェイやユニリーバ、シスコといった企業は全て最近、イノベーションラボをオープンさせている。企業は、新技術やスタートアップのアイデアを模索する上で、イノベーションラボが効果的だと考えているようだ。 イノベーションラボの何が問題? イノベーションラボは、いくつか深刻な課題を抱えている。その一つが、起業家のスティーブ・ブランクが「イノベーション劇場」と呼ぶもので、ラボのチームが「リーンスタートアップ(無駄のない起業)」で使われるツールの仕組みを理解しないまま使ってしまうことを指す。 キャンバスや付箋、ホワイトボード、ビーズクッションをそろえるだけで、イノベーションを起こす準備は万端だと