変数(関数)は,フレームの列からなる環境モデルによって管理されている. フレームとは,変数(もちろんlambda式によって記述される関数も含む)の集まりを格納する入れ物(テーブル)である. またフレームは,それを含む上位の環境(フレームの列)を指し示すポインタを持つ. つまり,あるフレームは別のフレームを指し,さらにそのフレームがまた別のフレームを指すというようにして,フレームの列が形成され,これが環境を定義する. 変数の値は環境を下位のフレームから上位のフレームへと順次調べることで評価される. この図で太い矢印がフレーム同士の関係を与えている.frame1は最上位のフレームであり上位のフレームを持たない. 上述の通り,環境は(矢印でつながれた)フレームの列で構成される. 例えば環境env4は,frame4,frame2,frame1の3つのフレームの列から構成されている. この環境env