JR松戸駅西口のデパート伊勢丹松戸店の存続問題で、松戸市議会の総務財務常任委員会は7日、同店一部フロアへの市施設入居で10年間賃料の支払いを続ける「債務負担行為」を認めないことを決めた。同店の存続は市が4階の一部を10年間賃借することが条件とされ、この前提が崩れたことで同店は来年の早い時期に撤退することが濃厚になった。 この日の同委では、同店への入居に関連する予算など盛り込んだ市の一般会計補正予算案を審議。委員から「特定企業への事実上の支援はおかしい」「経済効果が不明確」などと異論がが相次いだ。採決の結果、同店に関する部分を削除、修正した上で同予算案を全会一致で可決した。 市によると、同店の一部フロア賃借をめぐっては、同店を運営する三越伊勢丹ホールディングス(HD)側から市側に提案があり、市側が10年間借りて5階以上は閉鎖することを柱としたスキームが同店存続の前提だった。その上で、同HD側