渋谷区立宮下公園(東京都)の命名権を持つスポーツ用品メーカーのナイキジャパンは14日、現在の「渋谷区立宮下公園」の名称を今後も継続して使用すると発表した。ナイキ側は当初、「宮下NIKE(ナイキ)パーク」とする計画で、スケートボード場などの設置に向けた本格的な工事を12日から始めていたが、反対派が工事の中止を訴えていた。 宮下公園をめぐっては、昨年8月、渋谷区が命名権を年間1700万円の10年契約でナイキジャパンに売却する契約を締結。契約ではスケートボード場とロッククライミング施設の新設や、バリアフリー化など公園をリニューアルすることが含まれており、約4億円の費用はナイキ側が負担することになっていた。 当初は昨年9月に改修工事を始めて、今年5月にはリニューアルオープンする予定だった。ただ、園内で暮らす路上生活者への区側の対応が遅れたほか、反対派がテントを設置するなどして占拠を続けていたため、