みすず書房さんから送っていただきました。ありがとうございます。だから褒めるというわけではなく、最近これほどコーフンしつつ、また一気に読んだ本はなかった。「ゴッドファーザー」をはじめとするコッポラとのコラボ作、「リプリー」などアンソニー・ミンゲラとのコラボ作で知られる名編集者ウォルター・マーチとの対話を「イングリッシュ・ペイシェント」の原作者でもある作家/詩人のマイケル・オンダーチェがまとめたもの。 碩学の2人が膨大な知識を惜しげもなく開陳しながら繰り広げる対話からは、"ものを作る"という行為の本質が伝わってくるようで大いに刺激になる。マーチが映像を編集する際にどれだけ細心の注意を払い、また"音"にこだわっているのか、自分の持つ知識と感性とをいかに総動員しているかを読んでいると、編集というものが演出に勝るとも劣らぬクリエイティブな作業であるということが伝わってくる。と言っても、巻末に用意され