台風18号水害による被害は、調査が進むごとに増え、大雨から丸4日が過ぎた現在も全容が明らかになっていない。福知山市の調べによると、19日午後4時現在での浸水家屋数は約860戸に上る。このうち床上浸水は約640戸で、04年秋の台風23号時の755戸に迫っている。土など自治会のほぼすべての家屋が浸水したところもあり、復旧するまでかなりの時間がかかりそうだ。 市災害対策本部(危機管理室)によると、台風23号の災害時は、山間部での土砂崩れなども多かったが、今回は、由良川筋に被害が集中した。音無瀬橋近くの由良川の水位は観測史上最高の約8・3メートルに達し、市街地地域でも氾濫する寸前だった。 市では、各自治会長から浸水家屋などの報告を受ける一方、ペアでの10チームが被災地区を回り、床上、床下浸水家屋の確認をしている。 浸水家屋の内訳は床上が約640戸、床下約220戸。浸水家屋があったのは49自治会で、