アジアの麺料理、第3回はマレーシア・ペナンで食べたサーホーファン(沙河粉)です。 元々は中国・広州の沙河(サーホー)の名物だったことからこう呼ばれているようですが、字体の似ている「炒」という字と混同され、現在では炒河粉、チャーホーファンなどと表記・発音されることもあります。 ペナンのサーホーファンは、米粉から作った幅の広い「河粉」と極細の「ビーフン」の2種類を混ぜて使うのが一般的で、製麺法による分類に従うと、それぞれの麺は河粉系列及び押しだし麺系列に分類することができます。 2つの麺を炒め、エビ、豚肉、野菜などを入れ、とろみを付けたあんかけ仕立てにすれば完成。日本風にいうと「五目あんかけ焼きそば」というところでしょうか。 今回食べたのはジョージタウンのペナン通りとカンポン・マラバーが交差する場所に建つ和平茶餐室。 一見普通の安食堂に見えますが、実は複数の屋台が建物の周りに張り付き、客はその